ボクラノキセキ考察vol.12 〜広木悠=グレン part.1〜

※26話までの考察になります

最新話の感想を書くたびに、広木=グレンの理由は!と書くのも微妙ですし、
新しい情報も出てきたりしたので、広木=グレン説の整理をしていきます。
前回と被る部分もありますので、ご承知くださいませませ。

part.1は広木=グレンの理由、part.2は広木がバルトを名乗る理由について。
ちなみに、前回の考察はコチラからどぞー。
http://talesyotsuba.seesaa.net/article/251277325.html


〜広木悠=グレン part.1〜

(1)前世の回想でのミスマッチ

9話でベロニカの名前を騙っていた広木と皆見が和解するシーン。
広木が味方だったことに安心した皆見が、広木の手を取って喜ぶのと対比して、
ベロニカがグレンの手を取って謝罪するシーンが出てきます。

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この違和感は多くの人が感じたと思いますが、
皆見・広木の和解シーンと対比させるようにでてきた前世話で、
何故ベロニカ・グレンのシーンを対照的な形で使ったのか…と言う謎。

もちろんバルトもその場で一部始終は見ていて、懐かしく思ったともいえますが、
単純に考えて、前世と同じ状況を思い出した、という考え方のが普通な気がします。



(2)中表紙

1巻 皆見=ベロニカ
2巻 高尾=リダ
3巻 バルト・グレン
4巻 御堂=ジャレッド
5巻 手嶋野=ヴィンス
6巻 大友=カルロ
7巻 西園=リリー

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必ずと前世・現世のキャラがセットで中表紙に登場している中、
3巻だけバルト・グレンが登場するというおかしな状況。
フツ―にいけば広木=バルトが中表紙のはずなのに…凄まじい違和感です。



(3)利き手

全登場人物を確認したわけではないので何ともいえない理由ですが、
ある程度、前世の身体的特徴を現世でも引き継ぐと仮定した場合……。

上の中表紙の鞘の位置から考えて、バルトは右手、グレンは左手が利き手の様子。
剣の訓練をしているシーンでは利き手と逆を使ってる場面もでてきますが、
飲み物を飲んでるシーンだとバルト・グレン共に上記の利き手を使っています。

で、問題の広木の利き手はというと…左手なんですよね。
視聴覚室での会議でホワイトボードに左手で文字書いてますし、
お弁当を食べるシーンでは左手で箸を使ってるので間違いないかと。


また、もう一つ利き手をチェックする上で気になるシーン。

こちらは、クラスマッチが行われているときに、
前世で剣の訓練(バルト・グレン登場)をしていたことを思いだし、
手嶋野に抵抗できなかったり、矢沼に止められたことを悔しがる場面ですが。

120207-8.jpg

前世のことを思い出しつつ、左手を見てるんですよね。
単純に今の利き手が動いたというだけかもしれないですが、
このシーンを考えると前世でも左手が利き手だったんじゃないかなと。




(4)使えない魔法

矢沼事件の時に広木は「初歩的な魔法」しか使えないことが明らかに。
広木は「覚えてない」ということを理由にしていましたが、
バルトでないことを隠すために、覚えてないことにしたとも考えられます。

他の人は、神官魔法・回復魔法・ベロニカの反射魔法などなど、
前世で使っていた魔法を普通に使用している中で、
広木だけ「覚えてない」「使えない」というのは、やっぱり違和感がありますね。

瀬々も似てるといえば似てるんですが、
前世の自分を覚えていない瀬々とは条件が違いますし……。

あと、プラスアルファで疑問に感じたのは、
「土を盛り上げて壁みたいにする魔法」が使えることが明らかになりましたが、
ベロニカ以外で、特定個人が使える魔法が出てきたのは広木だけなんですよね。
あえてここに言及したのは気になるところです…。



(5)前世の記憶

広木が前世の記憶を思い出すときには、必ずある法則が。

バルトはもちろんなんですが、絶対にグレンも登場します。
この2人はセットと言えなくはないので、不思議ではないかもですが。

また、下の画像のシーンは一番気になりましたね。

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前世の記憶のシーンのラストをグレンで終えていて、すぐに広木が起きるシーン。
そのあとの広木の反応も何か意味深な感じがして凄い気になった覚えがあります。



(6)微妙な反応

たびたび名前が登場するグレンに対して、いつも広木は微妙な反応を見せます。
前世のシーンでは仲の良い兄弟という感じなんですけど、
なんだか、仲の良い兄弟の反応……という感じじゃない気がします。

120207-14.jpg

ところどころでは気になってたんですけど、上のシーンは特に気になりました。

グレンの話をしてほしいと言われたときに、何で戸惑うのか…?
いまのところ出てきた前世シーンの様子だけを考えれば、
別にグレンのことについてフツ―に話せそうな気もするんですよね。


あと、元井に告白されて、ぐだぐだ言われたときの反応。

120207-11.jpg

これはもう描き方だけの問題なので、気にしすぎなだけかもですが(笑)

皆見がどうこう、高尾がどうこう、前世がどうこうと元井に言われていって、
グレンの名前がでた瞬間に、広木アップのシーンですからね……。
広木=グレンなんです!と言ってるように見える……妄想を止めないと……。



(7)バルトのペンダント

今まで、広木とバルトが同じペンダントをしているので、
何だかんだで、広木=バルトなのかな?と思っちゃう部分もありましたが、
この一番ひっかかっていたバルトのペンダントが26話で解決しました。

121116-07.jpg

グレンが怪我をしたあと、バルトにペンダントが渡されている。
つまり、あのペンダントを最後に持っていたのはグレンなんですよね。

プレゼントにするくらいなので、くめた先生も意識的に書いているようですし、
ペンダントとグレンがつながったので、広木=グレン説も説得力が出てきたかなと。
http://d.hatena.ne.jp/kumenatsu7/20110322



(8)城襲撃時のバルトとグレン

グレンがバルトに会った時には、剣などで殺されてしまってたのではないかと…。
広木は、バルトは魔法で殺されていない=転生していないというのが分かっていて、
いつも一緒にいたから嘘もつきやすいからこそ「バルト」と名乗ったのかなーと。

西園はリリーとバルトが話したと言っていたのが難点ですが、
西園は何か違和感を感じていたようですし……この伏線は気になるところ。

ちなみに、城襲撃時のバルトの様子を整理するとこんな流れになります。
1.グレンがバルトからペンダントを預かる
2.リリーがグレンを見つける



ここで疑問。

ペンダントを持っていくくらいなので、助からないくらいの大怪我だったと思いますが、
それなら、転生できるように魔法で殺したりはしないのかな?と。怖い疑問ですが。

怪我の種類にもよりますが、まだその時に生きているけど助からなそうだったら、
剣とかで殺されるよりも、転生できる魔法での死を選ばないのかな、と思ったり。
倫理観がどうなのか分かりませんし…さすがに兄弟でもあるから、
転生のために殺すようなことまではしないのかな?うーん…ちょっと疑問です。



(9)微妙な反応2

これも26話でのシーン。考え過ぎかもですが気になったので。

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一コマ目の少し斜がかかった広木の表情に加えて、
その後の西園との会話は「バルトの最後の様子を知りたい」というよりも、
「広木=バルトじゃないとバレてないか探りたい」という雰囲気が出てます。

単なる思い込みかもしれませんが、
広木=バルトならグレンにペンダントを渡したことを覚えているのに、
周りの様子やらを西園に細かく聞く必要性は感じません。

つまり、西園がどこまでバルトの最後について知っているか探って、
広木=バルトと騙っていると辻褄が合わなくなるような記憶まで、
西園が取り戻していないかを確認したくて、細かく聞こうとしたのかなと…。



(10)ベロニカへの執着

広木→皆見 というのもあるかもですが、
単純にベロニカへの執着というか想いの強さが伺えるシーンが散見。

グレン → ベロニカ が26話で明らかになった後でこのシーンを見ると、
思いっきり広木=グレンのように見えるのは私だけでしょうか…?

120207-6.jpg

「また…失うのかと」と広木が言っているということは、
ある程度、ベロニカとの最後の記憶が残っているとも読み取れます。
そう考えると、バルトは光の魔法の前に死んでしまってる可能性が高いので、
バルトの発言としては、なんだなおかしく聞こえてしまいます。

何より、「あの人を失うのが…?」とか「せっかく会えたのに」とか、
バルトはベロニカに対して、そういう発言・想いはしていなさそうですし。


更にベロニカへの執着を見せるシーン2。

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ベロニカ姫が守りたいもの(城)は守れなかったけど、
皆見が守りたいもの(学校)は守る、という意味なんでしょうけど。
ただ、「一緒に」と「今度こそ」というフレーズは気になりました。

これまた上の理由と全く同じ意味で、バルトらしくないのと、
ベロニカへの強い想いや決意というのが感じられるので、
やはり26話を読んだ後だと、グレンっぽく凄く見えてしまいます。



単に事実をまとめた部分と、妄想が入り乱れた考察ですが、
広木=バルトだと思うところをザーッと書かせていただきました。

もうちょっとだけ、その他コメントで指摘された箇所もあるので、
こちらを含めて、もう一回細かく読んでから後日追加するかもです〜。


part.2も出来れば近日中にアップしたいなぁ〜と。
お題は、広木(=グレン)は何故バルトの名前を騙るのか。です♪


というか、やっと書けたぜい……。


この記事へのコメント
広木が何故、バルトを騙るのかと考えたら春湖や晴澄の為のような気がします。皆の記憶が便所ノート(笑)や魔法の光で戻る前から晴澄と春湖は付き合いだしてるので、2人に遠慮したんじゃないかなとか思っちゃいました。当初から晴澄のことを気にかけてる描写がありますし

若しくは晴澄と同じく前世の記憶を持ったまま生まれ変わった人間で、グレンで動くよりはバルトの方が動きやすいから騙ったとか。それならバルトっぽいペンダントを着けてる理由にもなるような気がしますし
Posted by 瀧 at 2012年12月05日 09:51
瀧さん


まさに同意見です!

それについてpart.2でも書こうと思っているんですが、
皆見・高尾のことを気にしてバルトと名乗ってると思います。
いろんな場面で辻褄合ってくるところもあるんですよね〜。


どちらかというと、前から記憶があった可能性もあると思いますが、
個人的にはみんなと前後して記憶が戻った派ではあります…。
それでも、皆見=ベロニカと気づくような場面は多々ありましたし。

詳しくは、また記事で書かせて頂こうと思ってます♪
Posted by 四葉 at 2012年12月05日 22:27
こんばんは〜。
すごくわかりやすいので、読んでいていつもひきこまれちゃいます。

そうですよね、私もそう思います。
どうしても広木はグレンかなって考えちゃうんですよね。

土を盛り上げて壁みたいにする魔法に対して「思い出せない、初級のしか使えないと思う」といっていた件も、バルトがお兄さんに『基礎以上の魔法も与えられぬ形ばかりの騎士見習い』とグレンのことを言われていたのとなんとなくつながるのかなと思ってしまいましたし。

春湖の思いといい、広木の考えといい。
なんだかみんな切ないですね。
Posted by はる at 2012年12月09日 18:59
はるさん


コメントありがとうございます〜。

広木=グレンだと一度思い込むと、
全てがそう見えてきちゃうんですよね(笑)
魔法の事も、前世の記憶の事も、そして表情までまで、
1つ1つそう思わせるような監事なので仕方ないですが…。

春湖もそうですが、広木がかなり切ないですよね。
両方とも好きなキャラなので心痛みます><
Posted by 四葉 at 2012年12月10日 19:05
四葉さん、こんにちは。
以前、晴澄たちのことを「4月」と書いてしまいました。
すみません。思いっきり5月でした。。。大変失礼しました。

四葉さんの分かりやすい考察のおかげで、すっかり『広木=グレン』説と、
『広木は晴澄と春湖に遠慮している』という視点から、
切なさでいっぱいになって、おかげですごく楽しく読むことができています。
本当に、ありがとうございます☆

今はさらに、個人的に妄想を超絶拡大しまして、
 『実は4月の段階で、広木にもグレンの記憶があるのでは』という、
トンデモ仮説を立てて読んでいます。

もし『広木も晴澄同様、中学生くらいから前世の記憶が何となくあった』と、
途方もない妄想を前提にすると、1シーン1シーンに深読みができて面白いです。

#01で、広木が晴澄のノートを見たとき、
「…知らない文字だな 誰のノート?」
と言ったのも、本当か、それとも思うところがあっての発言か?
なんて妄想が膨らんで楽しいです(笑)。

その次のページで、晴澄が「タミル語だよ…」と説明する間も、
広木だけがノートを見続けているわけですが、
『あれ? なんでそんな読めないノートに興味ありそうなの?』とか、
晴澄と広木が春湖のことで話しているときに、
「フラれた場合だよ…(中略)…怖いよ」って、
それは広木の価値観? グレンも、晴澄にベロニカと重ねた上で、
さらにグレンの境遇と晴澄のことも考えての発言? とか。

#25のタイトルページで、廊下ですれ違う晴澄を見る広木がいますが…
これはいつの時点? 桜が舞い散っているから4月?
もし広木がグレンだとして、記憶もぼんやり戻っているとして、
広木が『もしかして皆見がお姫様というのは、もしかして、もしかして?』
と、思っていての視線だとしたら。

これまでの展開が、切ないです。切なすぎます。

そんな妄想ができちゃうのも四葉さんのおかげです。
超長文失礼しました。またご考察やご感想、楽しみにしています。

8巻限定版の話が、個人的に気になっていた、
7巻おまけマンガの『におい』に通じる話で、
ちょっと嬉しく思ってしまいました(苦笑)。
Posted by REN at 2013年06月02日 02:00
RENさん


おはようございます^^そろそろサイン会へ向けて名古屋へ出発です♪

また広木悠の考察してみたので、見てみてください〜。
あれだけ勝手な妄想しておいて、実は広木=バルトでした〜、
という結末になったら、単なるおバカさんになっちゃいますが…(笑)



それ私も考えました!

考察でも少し書いたんですが、魔法を始めて目撃するシーンで、
広木だけが凄く冷静に周りを観察してるように見えるんですよね…。
既に広木は前世の記憶を持っていたとしてもおかしくない気はします。

ノートと皆見&広木の会話シーンは再チェックですね!
もう一度1話を見直してきます♪



#25の表紙は自分もちょっと気になってはいました。
広木が振り返ってるシーンは何だか気になりますよね。

皆見がその時に前世に関わるような話をしていたのか、
もしくは皆見の会話の中にベロニカの雰囲気を感じたのか。



変わらず忠実で、皆見との信頼関係を考えても、
本当に切ない話になってきそうで…なかなか辛い部分でもあるんですよね。。




この、広木=グレン説の布教活動?は、
変に久米田先生が描きたい事の邪魔してないかな〜と思う反面、

全く広木=グレンを予想せずに、
「実はグレンでした!」という衝撃を味わうのも良いけど、
広木=グレンという前提でいろいろ考えながら読むのも、
ボクラノキセキらしくて毎回の面白さ倍増?するので、
これからも、いろいろ考察と言う名の妄想をしたいと思います(笑)
Posted by 四葉 at 2013年06月02日 09:34
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